最後の恋

婚外恋愛。苦手な方はスルーしてください。

然るべき

「どうして私なんですか?」

と聞いてみたことがあります。


顔の広い彼は、お友達もたくさんいます。

女性のお友達ももちろんたくさん。


なのにどうして私なの?と。



彼は躊躇なく答えました。


「雪乃は運命の人だから」





彼とは不思議なご縁があります。


それを彼は

「運命」

と呼びます。




出会ったのはずっと前だけど、

ある時からスーッと引き寄せられるように、

色々なことが起こったのは事実。




あり得ない確率での偶然の一致。

偶然とは思えない出来事がたくさん。





でも、時々分からなくなります。





きっかけは小さなこと。


電話が素っ気なかった。

いつも来るおやすみのLINEが来ない。

質問LINEに既読はつくけど、返事がない。





彼の気持ちを疑うことはないけれど。

何かあったのかな。





離れている私には分からない。





常に心の中にある罪悪感。






こうやってすれ違って離れていくなら、

それはそれでいいのかもしれません。






モラルと倫理と理性と。

然るべき道に戻る。






今朝は彼にいつものおはようのLINEを送りませんでした。

送ろうとLINEを開いて、

既読スルーされているトークを見たら手が止まってしまって。




然るべき道に戻れる…のか。